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空みつえの詩ごころブログ

詩作品のブログです。好きな事や障害や読書の話、日記も。

季節の詩

詩「抱擁」空みつえ

畳の上の窓ぎわで 太陽が ぎゅっと抱きしめてくれた 春はすぐそこ きっと庭の花壇の隅でまだかくれんぼしているんだ

詩「こぞう」空みつえ

かけまわるひざこぞうかぜをきるそのからだ こどもはかぜの子 こすれてまわる サッカーボールが さむぞらにうれしい きたかぜこぞうもきそってあそぶ ふゆの日

詩「いちょう」空みつえ

いちょうの木がおちば ちらして とおりみちをつきあかりのようにそめていくの わらいごえがきこえるいろして おつきさまがまひるにでたかがやきをあたりにまぶして きいろい葉が「これからよ」なんてうれしそうに

詩「はのリフレイン」空みつえ

はがおちる くるりくるりとおどりながらおちるというより舞う そのいっしゅんのうつくしさにあきのおとずれを感じて やきついてはなれない はの舞うおとがリフレインする

詩「なつのゆうぐれ」空みつえ

ゆうやけくもが染まってはちみつをミルクに とかした色のそら シオカラトンボがすぎていく じてんしゃで日にやけた子が家路をいそぐ あたたかくほんのりとあまみをふくんで なつのゆうぐれはすぎていく

詩「あまがえる」空みつえ

詩「あまがえる」空みつえ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ あまがえるくんくろいめだまぐるりとまわして かえるなりにむずかしいことをかんがえているつもりになって くさむらでジッとうつむくくもりぞら たとえばあめふり さえ…

詩「きいろ」空みつえ

きぼうが萌えるよろこびふき出すまるでふんすいのようなきいろ それはおはなそれはせかいそれはわたしめぐれ めぐれよろこびよ めぐれ はるのおにわでこどもがはしゃぐように うれしいきいろよせかいをめぐれ

詩「ふゆのさむぞら」

きれいだねつめたいかぜは ゆきのふりそなつんとした すました顔してとびまわる はしった体はじんとして ぽっぽとほてってあかくなる きれいだねあかいおてては きれいだねふゆのさむぞら 平成22年1月作

詩「おちばのじゅうたん」

秋がかけていくその風にあおられてざわめく木々が枝をゆすりながら大地と抱擁をかわしている ほおにキスをふらせながらありがとうありがとうと うれしそうにわらっている 平成29年11月

詩「金木犀」

風に乗ってふわりと薫るここに居るよと教えてくれるびっしり咲いたちいさな花 囁くように諭すように 決して誇示するわけでも強いるわけでもない ただやさしく囁くふわりと薫るここに居るよと教えてくれる見守るようにひっそり咲いた強く気高い貴婦人の花 平…

詩「セミの歌声をあびる夏は」

詩「セミの歌声をあびる夏は」 空みつえ セミの歌声をあびる夏は頭から歌の洪水をあびる夏はどんなにステキだろうか全身に吸い付くように扇風機よりもクーラーよりも涼しげでその生命をかけがえのないひと夏を謳歌する歓喜の大合唱 セミの歌声をあびる夏は全…

詩「向日葵」

詩「向日葵」 空みつえ 向日葵はぐんぐんぐんぐんのびてゆく太陽の恵みを受けて大地にしっかり根をはって太陽目指してのびてゆく きっといつかは とどくはず太陽さえも追い越して大地にしっかり根をはって 平成9年10月 ――― 処女作です。私には、とっても懐か…

詩「つゆじかん」

詩「つゆじかん」 空みつえ うつくしいくもりどきのおそらにとりのうたうこえ はやしのみどりをかけるかぜ しめったあじしてあじさいのおはなにいろをつけました うつくしいくもりどきのすばらしいつゆのあめがふる すこうしまえのこのじかん 平成24年6月

詩「しあわせな梅雨」

「しあわせな梅雨」空みつえ あめのひに あじさいがうれしそうにえみをこぼして 木々のなかでとりたちが 身をよせあって至福のひととき あまつぶはあまつぶは 梅雨のくもから そうやってしあわせのしずくになってふりそそいで かさではじいてつちにとけたら …

詩「わらびとり」 

「わらびとり」空みつえ まちぼうけわらびとり とうちゃん まってまちぼうけ とうちゃんは山の子だから わらびとりっちゃあすっとんで行く いなくなったらまちぼうけ おういおうい 声だけで合図 まるでモールス信号 わらびのやまたばにぎりしめ とうちゃん …

詩「おにわ」 

「おにわ」空みつえ ひまわりのおはながおにわにさいているのよ あめがざんざんふるというのにたいようさがして上むいて まだ さいてるよあじさいといっしょに あじさいはあめがすきあめのなかでこそ かがやくはな ひまわりはたいようがすきいつもたいようを…

詩「はるのあめ」

「はるのあめ」空みつえ はるのあめしとしと ぴっちゃん ののはなうれし だいちもうれし しとぴっちゃん わかい芽よろこぶはるのあめ うれしいうれしいかさのした 子どももはしる赤い長ぐつ 平成22年4月

詩「お父さんのて」

「おとうさんのて」空みつえ つきたてのおもちにゆげと白粉と おっきなてのひらお父さん かがみもちをまるめておいて あんころもちをまるめておいて あちあちあちちといいながら まいとしつくるおしょうがつ お父さんのてはまほうつかいの 何でもつくれる不…

詩「ジングルベル」

「ジングルベル」空みつえ ジングルベルは終わりの合図 カレンダーも一枚だけで ふとさみしくなる あたらしい始まりはきっと 駆け抜けた一年十二枚分以上の 重みを持つだろう 美しく楽しいそのメロディーに 子どもたちは皆むねをときめかせ まちわびる 私だ…

詩「くりの実」

「くりの実」空みつえ おみせにくりの実うってるの おにわのくりの木みあげても ちっともくりの実おちないの おみせのくりの実せっかちで おにわのくりの実おくてなの いつおちるかなおにわのくりは いつうれるかなおにわのくりは 平成21年9月作 空みつえ

詩「静寂」

「静寂」空みつえ 秋から冬にかけての嵐の後の静寂が たまらなく ここちよい はらはらはらはらおちる葉も くびねっこひっこめたその上からふる雪も たまらなく愛しくみえる 時々がさりと田舎の森で かきの実のおちる音も 北国の雪の上をとたとたとたとた 走…

詩「いそぐ秋の日」

「いそぐ秋の日」空みつえ いちじくちゃんが庭先の木のえだで 冬にむかっていそいでいそいでかけあしで熟れていくほっぺたをあかくして運動会している おやまの向こうから北風の皆々様方がめんたまだけのぞかせてこちらをみている 小僧達と親分達とでもちっ…

詩「秋のおわりに」

「秋のおわりに」空みつえ 木々の葉が紅葉する 枝先で身をふるわせて つまさきまでまっかっか恥ずかしがりやのかわい子ちゃん わたしがみてるともえるような顔をむけてもうかんにんしてちょうだいと すべるように枝先からおりてガードレールの向こうがわにに…

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