宛てた詩、贈った詩。
パパはだいくさんだからいつもきくずのにおい しごとがえりのパパのからだからするあったかな あせときくずのにおいはわたしのふるさと
そばにいるよいつも しんじているよあなたのつよさを たちあがる両足をつよいたましいを どんな苦しみも辛さも 痛みだってのりこえて すすんでいけることをだいじょうぶ みわたしてごらんよほら、そこに 日が、のぼるよ
極彩色の世界きらめく深さと広がりと複雑さに 目まいがした 知っているつもりだった見えているはずの向こう側に 世界は美しい すばらしい あの時までも思っていたんだ 足りなかった欠けていた見えてなかった ただ ただまのあたりにしたとてつもない色鮮やか…
詩「子のひとみ」 空みつえ こくようの あのうつくしき 子のひとみ たまのかがやき 無垢なれば つよくおおきく たくましく はよおいたてと おもうその かみのひとふささえ まこと いとしき 平成二四年四月
詩「プレーンヨーグルト」 空みつえ おさとうなしのプレーンヨーグルトが のどをすべりおりるまるで絹をきた女の子が スカートのすそのしわをひとつ ひとつのばしながら お上品にすいっとスベリ台をくだるようにありえないほどの ていねいなていねいな まご…
「みかた」空みつえ ぼくはぜんぶのきみをみてきたよ くろいおめめの大きなくまさん 小さなころからたからもの ぼくはいつだってきみのみかたさ たんすにつぶされたってちゃあんと でてきたろう? もうすっかりぺちゃんこだけど おおぶねに のったつもりでい…
もうすぐ母の日がくるので… 今日も母に宛てた詩を。 ――― 「しんじてる」空みつえ しんじてるのいつか わたくしがわたくしじしんを ほんとうにこころのそこから しんじることのできるひが きっとくるって そうしんじたいの だってわたしがかあさんに ふこうも…
「おれい」空みつえ きれいなこの星空ごと きみにあげたいくらいだ てれやなきみだからこっそりと箱につめて うつくしいこの野っ原ごと きみにあげたいくらいだ やさしいきみだから摘みとらずにきみの手をひいて こんなにもすばらしいこのせかいに連れてきて…
「かぜくん」空みつえ かぜはたびびと ねえかぜくん エッフェル塔はみたかい カンガルーはしろくまは げんきだったかい かぜはたびびとわたしはまったくひとところにいて エッフェル塔もカンガルーもしろくまも みたことないよかぜくん きみはうちゅういちの…
「たいせつなあなた」空みつえ ありがとうとなりにいてくれて ありがとうくうきでいてくれて ありがとうたいせつになってくれて たくさんの花束のようなことばをおくりたい うれしい うれしいをあなたと共有したいいのいちばんにすばらしい報告をとどけたい …
「さんたさんへ」空みつえ えんとつからくるさんたさん えんとつからくるさんたさん やけどしませんか すすだらけになりませんか こしうちませんか とてもしんぱいです なつにはおひげそりますか ちょっときになります 平成22年2月 空みつえ
「かたらい」空みつえ ひだまりのその笑みに ぬくもりの染み入る胸のうれしさよ ともによろこびともにこぼるる ふくらむつぼみの花雫そのやさしさにないてないて 2015年9月作 贈った詩(お店に) 空みつえ