「メロスのように」 空みつえ
そうさ
まだ走る
ぶっ倒れても
かまやしないさ
どこまでも
あきらめきれないさ
これは
産まれた時から決まっていた
約束ごとだから
約束を守るため
ぼくはメロスのように走りゆく
一等賞 ほしいさ
ぼくだけの一等賞
誰にも渡しやしないさ
ぼくだけの人生の勝利の証
だから
あきらめるなんて
きっととんでもないのさ
ぼくは走るよ
どこまでも
地平線を目指して
虹の橋を目指して
たどりつけないくらいに
目指すなら
大きなものがいいさ
そうすればきっと
ぼくはどこまででも走れる気がする
平成21年8月