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空みつえの詩ごころブログ

詩作品のブログです。好きな事や障害や読書の話、日記も。

詩「つるし柿」空みつえ

冬の初めに

つるし柿

 

少しだけたつと

父が

 

うまそうだと言って

ひとつもぐ

 

また少しだけたつと

 

また父が

うまそうだと言って

 

もいでくる

 

そうして黒くなった頃には

ひとつもなくなってしまいそうだ

 

 

 

平成20年11月

干し柿が好きな母の為に、父は毎年作っていました。

詩「献花」空みつえ

 

 

君が逝ったのは

昨年の

夏だったね

 

君はあそこで

いつもいた犬小屋で

 

うずくまって逝ったね

 

父さんも泣いたし

弟も泣いたよ

 

君は

こんなにも愛されていた

こんなにも大切だった

 

でも泣かないよ

私だけは

絶対に泣かない

 

私は君が大好きで

とてもとても大切だった

 

だから泣かない

 

君はきっと

精一杯に生ききって

長生きもして

 

そして

幸せそうに逝った

とてもね

 

あんなにも

眠るような顔をして

 

だから私は

「お疲れ様」なんだよ

 

君の墓前に花をたむけて

手をあわせて

君に笑うよ

 

晴れやかに

君を想って

 

ゆっくりと休んだら

 

そうしたら

また会おうね

 

私はちょっぴり大人になって

君は今とは違う姿で

 

私は君に

気づかないかもしれないけれど

 

その時までには

きっときっと

私自身が大きくなって

 

君に

「本当に変わったね」って

言ってもらえる日が来るような

 

そんな私に

なってみせるよ

 

平成17年6月

愛犬に。そんな私に、なれただろうか。

詩「勲章」空みつえ

私の父は

大工です

 

昔っから

ずぅっとそうです

 

赤銅色の焼けた肌

 

真珠のような輝きが

私は何より

好きなのです

 

家族のために

私のために

 

流してくれた汗だから

焼かれてしまった肌だから

 

とってもきれいに

見えるのです

 

赤銅色の焼けた肌

 

真珠のような父に輝く

最高の勲章なのです

 

平成17年の父の誕生日に。

空みつえ

 

 

詩「父」空みつえ

 

心根がまっすぐで

とてもきれいな父

 

まじめで

働き者の父

 

いつも

まっくろになって

汗だくになって

働いてくれる父

 

本当は

感謝しているんだよ

 

本当は

大好きなんだよ

 

ありがとうって

思ってるんだよ

 

口にするのが

てれくさいから

 

いないときに

こっそり言うの

 

絶対にヒミツだよ

お母さん!

 

なんて

笑いながら

 

ねぇ

お父さん

 

勇気を出して

言うからね

 

強くなって

大きくなって

 

絶対に

いつか直接

 

でもやっぱり

今はてれくさいんだ

 

 

平成17年4月。直接手渡して、即逃げた。

 空みつえ

 

 

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